眠たそうな目、 妖艶に孤を描いた口元、 一目を惹き付ける赤い髪。 それらはコイツを自然に包み込んで、 まるで空気みたいな感じ。 「先輩、ベッド行きません?」 「はぁ!?」 赤髪印象が強烈なこの男。 俺の後輩、 飯田 輝之助こと、テル。 コイツの得意技は、敬語で俺を攻めること。 いい加減やめてほしい、今日この頃。 「いいですよね?」 「…ぅ」 テルの「いいですよね?」は、 もう強制の域を越してる。