バタバタ… 早かったな。 もう来たのか…… 「ゆ、結理亜は?」 咲季ちゃん… 結理亜はもうここにはいないんだよ… 「だ、駄目だった……」 俺の体が震える。 ははっ。 だっせーな、俺。 死んだ、と言えない。 駄目だった、しか言えない。 俺は、結理亜が死んだと思いたくない。 でも、 ”死んだ“んだ。 これは、事実。 夢じゃない。