ガラスのタンポポ#虹

「あ、ママが迎えに来たっ。あたし帰らなきゃ。翔くん、今度はいつ…」


「今日」


「…え?」


「今、花音ん家、一緒に行っても、いい?」


「来て、くれるの…?」


「もう少し、一緒にいたい」


「うんっ!嬉しいっ!ママに言ってこなきゃ。ちょっと待ってて?」


花音は車椅子を滑らせおばさんと話を済ませると、オレを手招きした。


おばさんの運転する車に乗って、花音の家。


「翔くんが来るっわかってたら、もうちょっとお掃除しておいたんだけど。ホントはね、あたしの部屋、2階なんだけど、車椅子だからここ使ってるの。落ち着かなくて、ごめんね?」


「いや、いいよ」


「翔くん、コーヒーがいい?紅茶がいい?」


「花音の好きな方」


「じゃあ、ママに紅茶持って来てもらうね?」