ガラスのタンポポ#虹

「じゃあ、翔くん、またね?」


「送るよ」


「ううん、平気。いつも使ってるタクシー会社登録してあるから、呼べばすぐ来るし。ここでバイバイ、ね?」


何も言えず車椅子で遠ざかる花音を見送りもせず、オレはクラスの仕事の持ち場に戻った。


今日の売り上げ、在庫管理、あと2日残った学園祭の準備を済ませ、帰ると夜の8時近く。