ガラスのタンポポ#虹

「オレのクラス、綿アメ屋なんだ。奏来には特大作ってやるよ」


笑って頷く奏来に、オレはやっと満たされたような気になる。


兄貴と一緒でも目の前にいる奏来は。


やっぱりオレの欲しい本物の奏来で。


本物の…。


「…花音?」


「なぁに?翔くん?」


「うどん、好きじゃない?」


「ううん、そんな事ないよ?」


言ってるわりに半分も残されたうどん。


「綿アメとかジュースで、あんまりお腹空かなくて。気にしないで?あたし、奏来ちゃんと聖ちゃんさんにも会えたし、楽しいよ?」


「ならいいけど」


花音の分のトレーも持って片付け、オレのクラスのテントに行き、奏来に特大の綿アメを作った。


奏来の見たい物、欲しい物を回り、3時からはステージで下手クソなバンドの演奏を聞きながらみんなで笑った。