ガラスのタンポポ#虹

好き、と言わせるのは。


奏来からその言葉が欲しいから。


次の約束を学園祭まで延ばしたのは。


会って奏来のおもかげを探したくないから。


矛盾してるけどそうせずにいられないのは、つき合うと言って彼女にした花音をできる事なら傷つけたくないから、と。


メチャクチャに傷つけて泣かせたい衝動にかられるのを抑えきれるか、自分でコントロールできなくなるんじゃないか、の、両方の思いがあって。


正直、オレにもわからない。


花音はオレが望めば何でもするだろう。


どんなに傷つけても、笑う事をやめないだろう。


それが何だっていうんだ?


花音は奏来?


違うのはわかりきっている。


じゃあ、オレはどうしたい?


もう手の届かない奏来を、いつまで追う?


花音に告白されてから幾度となくその考えがループするが、答えは出てこない。