ガラスのタンポポ#虹

『もしもし…?』


「花音?」


『あの…。勉強のじゃま、かな…』


「平気だよ。今日は?リハビリどうだった?」


『うん…。また熱が出てお休みしたの』


「風邪か?大丈夫?」


『うん、大丈夫。明日はきちんと行くから。あたし、歩いて翔くんと並びたいから』


「そっか。あ、そうだ、今月末にウチの専学で学園祭あるんだ。来られる?」


『あたしが行ってもいいの?』


「うん。オレは花音を誘ってるんだけど?」


『うわぁ♪嬉しいっ!行く、行くっ。翔くんのクラスは何やるの?』


「ありきたりな綿アメ屋」


『楽しそー♪あ、でも、車椅子だし、ジャマとかになりそう…』


「平気だって。近くの施設なんかも招待するらしいから、さほど目立たないぞ?オレ、花音ん家まで迎えに行くよ。で、タクシーで学校行こう」


『うんっ!楽しみに待ってるっ♪』


「花音?」


『なぁに?』


「オレの事、好き?」


『うん。翔くん、大好き』


それだけ聞いて、じゃあ、と言って電話を切った。