ガラスのタンポポ#虹

「翔くん…。好き、です…」


胸に突き刺さる花音の言葉。


これから傷つけるんじゃない。


オレはとっくに花音を傷つけていたんだ。


花音越しの奏来を見ながら。


今断ってその傷口をえぐるのがいいのか。


また花音をオレの奏来への想いの犠牲にした方がいいのか。


わかりきった事。


今すぐ、断った方がいいに決まってる。


だけどオレは欲しいんだ。


花音の中に奏来を探したい。


どうしようもなく奏来が欲しい。


「本当にオレでいいのか…?」


「うん。あたし、奏来ちゃん2号でかまわない」


そう言う花音の唇を塞いだ。


つながらないオレから奏来への、キス。


花音。


オレはキミを容赦なく傷つけるよ。


今までも。


そして、これからも。