ガラスのタンポポ#虹

「翔くん」


「ん?」


「あたしに奏来ちゃんを見ててもいいの。重ねててもいいの。奏来ちゃんの代理でいいの。あたしと…あたしとつき合ってくれませんか…?」


花音…。


オレが花音に奏来をダブらせながら見ていたのを知りながら。


花音の中の奏来に恋しながらいるオレを認めつつ、オレと…?


「それこそ傷しか残らない」


「それでもかまわない」


「オレは奏来しか想えない」


「それでもいいの」


「オレは…」


花音が車椅子から立ち上がり、オレに手を伸ばす。


バランスを崩さないよう、両手で支えると。


一歩。


二歩。


歩いてオレの腕の中に飛び込んだ。