花音は。
気づいていたんだ。
オレがちっとも花音を見ようとしてない事、奏来への想いの強さに。
「奏来、何か言ってた?」
「うん。奏来ちゃんはね、病気になったばっかりに翔くんをすごく傷つけた、って。傷だけを翔くんに残しちゃった、って言ってた」
「…傷、か」
「奏来ちゃんにとってはね、生きる意味が違ったんだ、って。‘恋に生きる’って事が許されるなら翔くんを選びたかった、って。でも、奏来ちゃんは家族を、おばさんを1人きりにはさせられなかったんだって。息をするために、ただひたすら生きるためを考えたら聖ちゃんさんの手を握るしかなかった、って。そんな奏来ちゃんでいいって、聖ちゃんさんは受け止めてくれた、って。奏来ちゃんは、聖ちゃんさんと一緒に生きるんだ、って言ってた」
気づいていたんだ。
オレがちっとも花音を見ようとしてない事、奏来への想いの強さに。
「奏来、何か言ってた?」
「うん。奏来ちゃんはね、病気になったばっかりに翔くんをすごく傷つけた、って。傷だけを翔くんに残しちゃった、って言ってた」
「…傷、か」
「奏来ちゃんにとってはね、生きる意味が違ったんだ、って。‘恋に生きる’って事が許されるなら翔くんを選びたかった、って。でも、奏来ちゃんは家族を、おばさんを1人きりにはさせられなかったんだって。息をするために、ただひたすら生きるためを考えたら聖ちゃんさんの手を握るしかなかった、って。そんな奏来ちゃんでいいって、聖ちゃんさんは受け止めてくれた、って。奏来ちゃんは、聖ちゃんさんと一緒に生きるんだ、って言ってた」


