何も言わずオレを見つめる奏来の潤んだ目が遠い。
近くに感じたくて、オレは奏来の短くなった髪に触れる。
奏来は拒まない。
“翔ちゃん?”
と。
声の出ない奏来の口が動く。
「奏来、オレ、やっぱりダメなんだ。あのままの気持ちが疼いて止まない。花音といればいる程、奏来を探してしまう。わかってる。オレじゃ奏来を救えない、兄貴の役目だ、って。でも行き場のない想いは窮屈に募るばかりで、奏来を求めてしまう。どうしたら諦められる?どうしたら…」
近くに感じたくて、オレは奏来の短くなった髪に触れる。
奏来は拒まない。
“翔ちゃん?”
と。
声の出ない奏来の口が動く。
「奏来、オレ、やっぱりダメなんだ。あのままの気持ちが疼いて止まない。花音といればいる程、奏来を探してしまう。わかってる。オレじゃ奏来を救えない、兄貴の役目だ、って。でも行き場のない想いは窮屈に募るばかりで、奏来を求めてしまう。どうしたら諦められる?どうしたら…」


