ガラスのタンポポ#虹

「今日も立てなかったけど、少し、足に力が入るようになってきた気がするの。翔くんの夏休みが終わる頃までには、1人で立てるかなぁ」


「松下先生も言ってただろ?焦るな、って」


「うん…。もうちょっとなんだけどなぁ…」


「じゃあさ、立てるようになったら、何かごほうびやろうか?」


「えっ!ホント!?」


「うん。花音は何がいい?」


「えっと…えっとね…。あたし、海に行きたいっ」


「海、か」


「翔くん、海嫌い?」


「いや、いいよ。立てるようになったら海に連れてくよ」


「やったぁ!」