ガラスのタンポポ#虹

それからセンターが休みの日以外、毎日、花音の所へ通った。


花音は必死になり、リハビリに励む。


マッサージ、ストレッチ、椅子に座って足をブラブラ動かしてみたり、地に足をつけてみるもまだ立てない事に落胆したり、それでも花音は弱音を吐いたりしなかった。


懸命にリハビリに挑む花音は、オトばあの介護を必死に支えていた頃の奏来と同じで。


傷口に塩を塗られたような苦痛をオレの胸に残す。


なのに、どうして毎日花音に会いに来てしまうのか。


だって、さ。


埋められないんだよ。


奏来1人分が抜けた、オレのパズル。


そのパズルにオレは、無理矢理型の違う花音というピースをはめようとしている。


うまくはまらないのに埋まったと自分で自分を錯覚させ、自己満足を作り出す。


これでいい。


ごまかしでも、オレはそれでも奏来を想っていたい。


嘘だとわかっていても、花音の中の奏来を見たい。


例えそれが。


砂時計の流れを遮る事になろうとも。