ガラスのタンポポ#虹

「…翔、くん?」


「あ…。何?」


「明日も来てくれる…?」


もう会えないと。


そう告げたい。


もうこれっきり会うべきじゃないと、そう言いたいのに。


オレはやっぱり欲しくて。


花音越しに見える奏来が欲しくて。


「今日と同じ時間でいい?」


「うんっ♪明日はもっと頑張るから!」


笑顔を見せる花音を、やるせない想いで見つめた。


「じゃあ、明日な」


「うん。今日は、ありがとう。またよろしくお願いしますっ」


笑う花音、笑えないオレ。


空になった缶コーヒーをゴミ箱へ捨て、リハビリセンターを出た。