「甘えてる、って…」
切り出したのは花音だった。
「奏来ちゃんに教えてもらったの。先月、センターで会った時、翔ちゃんさん、怒って帰っちゃったみたいだから聞いてみたの。歩けるのに歩かない、甘えてるって翔ちゃんさんが言ってた、って…」
「な、その翔ちゃんさんて、いいよ。翔でいい」
「あ、うん…。じゃあ、翔くん…。あのね、翔くんに言われた通りなの。あたし怖くて…。あのね、聞いてもらってもいいです、か…?」
「オレで聞ける事なら」
「あたし、受験しようと思ってた高校の先輩に告白されたの。でも、その先輩のカノジョさんがあたしの中学まで来て責められて…。道路に突き飛ばされて、車にはねられちゃって、骨折したの。入院して受験に間に合わなかったのはホント。でも…」
「でも?」
「歩かなければ高校も行かなくてもいいって。先輩に責められたり、車にはねられる事もないって思ってるうちに、ホントに歩けなくなっちゃったの。怖くて、あたしは身を守るために足の力を失っちゃったの…」
身を守るため、か…。
切り出したのは花音だった。
「奏来ちゃんに教えてもらったの。先月、センターで会った時、翔ちゃんさん、怒って帰っちゃったみたいだから聞いてみたの。歩けるのに歩かない、甘えてるって翔ちゃんさんが言ってた、って…」
「な、その翔ちゃんさんて、いいよ。翔でいい」
「あ、うん…。じゃあ、翔くん…。あのね、翔くんに言われた通りなの。あたし怖くて…。あのね、聞いてもらってもいいです、か…?」
「オレで聞ける事なら」
「あたし、受験しようと思ってた高校の先輩に告白されたの。でも、その先輩のカノジョさんがあたしの中学まで来て責められて…。道路に突き飛ばされて、車にはねられちゃって、骨折したの。入院して受験に間に合わなかったのはホント。でも…」
「でも?」
「歩かなければ高校も行かなくてもいいって。先輩に責められたり、車にはねられる事もないって思ってるうちに、ホントに歩けなくなっちゃったの。怖くて、あたしは身を守るために足の力を失っちゃったの…」
身を守るため、か…。


