ガラスのタンポポ#虹

「なぁ、兄貴」


「ん?」


「最後に1つだけ、いい?」


「何だ?」


「奏来のお腹…触ってもいいか?」


「…あぁ」


まだ痩せたふくらみのない奏来のお腹を。


オレは。


そっとそっと。


優しくなでた。


この子が。


奏来の光になりますように…。


「奏来」


“?”


「兄貴と幸せに、な?」


“うんっ!”


玄関で見送る奏来に手を振り、マンションを出た。