ガラスのタンポポ#虹

そうなったら…。


奏来はこの子を諦めなければならないんだ。


“大丈夫!ソラはこの子に命を託すまでは、いなくなったりしないよ?この子はソラに生きる希望をくれたの。絶対に、絶対に産まれたてのこの子の産声を聞いて抱くの。きっとちっちゃくて、かわいいよ?”


「うん。そうだな」


兄貴も笑う。


奏来と子供と兄貴の3人は。


きっと明るい未来を築ける、そんな気がした。


「翔、頼んでた印鑑、持ってきたか?」


「うん。でも何に?」


「コレ」


そう言って兄貴が引き出しから持ってきたのは。


初めて見る、茶色い枠の婚姻届。