ガラスのタンポポ#虹

逃げる…。


そうだよな。


オレは今更逃げられない。


日一日と奏来の中で新しい命はふくらんでいく。


一刻の猶予も。


ないんだ。


「わかったよ、奏来に会いに行く」


「でね、コレ、渡して?」


そう言って花音がオレの手に預けたものは。


立てなくなったあの日に買ったピンクオパールのブレスレット。