ガラスのタンポポ#虹

「花音…」


「なぁに?翔くん?」


「しばらくオレに時間をくれないか?」


「うん…。そうだ、ね。聖ちゃんさんから連絡があったのは今日だもんね。すぐに気持ちを切り替える事なんて、できないよ、ね」


「ごめん、花音」


「1つだけ、お願いがあるの」


「何?」


「名古屋に行ってください」


「…どうして」


「メールや電話で伝えきれる?ママになろうとしてる奏来ちゃんを聖ちゃんさんに任せられる?やっぱりあたしは会わなきゃならないと思う。捨てた、って言葉だけで逃げちゃいけないと思う」