ガラスのタンポポ#虹

「奏来ちゃんを迎えには行かないの…?」


「こんなオレじゃ…奏来も子供も幸せにできないんだよ…!」


「なぜ?」


「力も金もない、いつも中途半端で誰も愛しぬく事のできないオレに、何ができる?奏来に、兄貴に子供を押し付けるようなオレは、とんでもなく卑劣で卑怯だよ。オレは…オレは自分の子を捨てたも同然だ…!」


「そっか」


「…っ…っ…!」


花音の腕の中で。


オレは泣いた。


こんな涙を花音も奏来もオレのせいで幾度も流したんだろう。


安っぽい懺悔の涙じゃ。


2人の涙の記憶は消せない。