ガラスのタンポポ#虹

もうためらわない。


もう迷わない。


オレは。


花音の涙を指ですくった。


「ねぇ、翔くん?」


「ん?」


「あたし達、おしまいじゃないよ、ね?今日からが始まりだよ、ね?」


「うん、そうだな。今日を花音のものだけじゃなく、オレ達2人の記念日にしよう。来年も再来年も、2人でお祝いしよう」


「翔くん」


「何だ?」


「…ありがとう」


見つめ合ってオレ達は。


笑い合い。


そして。


記念日にふさわしいキスをした。


もう奏来を振り返らない、覚悟のキス。