ガラスのタンポポ#虹

すぐに受付へ行って個室を用意してもらい、オレが花音を抱いてベッドに寝かせる。


「ごめんなさい。会って初めてなのに、迷惑かけちゃって」


「いいよ。オレ、これでも福祉の専門学校通ってるから、慣れてるし」


「あ、そっか。ホントは奏来ちゃんと通うはずだったんでしょ?」


「まぁ、そうかな」


奏来は寂しそうに頷いた。


奏来の将来、描いてた未来。


すべてを奪った病に、今更ながら腹が立つ。


花音のその一言に黙ってしまったオレと奏来を見て、


「ごめんなさい…」


花音が小さく謝った。


“気にしないで、ね?”


メモに書いて笑顔を作る奏来に、花音は静かにしゃべり出した。