ガラスのタンポポ#虹

そう。


オレは作らなきゃならない。


花音が笑える日を。


2人で心から笑える日を。


そうじゃなきゃ花音は救われない。


こんなにも苦しい恋をオレに、オレだけに向けていた花音を。


救えない。


しばらく手を繋ぎ続けていたが、ドアノブの回る音に、オレは静かにその手を放した。


「翔くん、ありがとう」


おばさんが手招きするので、オレはリビングに移動した。