ガラスのタンポポ#虹

「花音、オレはここにいるから。少し眠るといい」


「イヤ。目が覚めたら翔くんはいないんでしょ?今度はいつ会えるの?またあたしから遠ざかるの?」


「そんな事ないさ。言っただろ?オレはいなくなったりしないさ。さぁ、花音、手を繋ごう。目が覚めてもオレはここにいるよ」


「…ホント?」


「あぁ。笑ってもおしまいじゃない。今度は花音の番だ。花音が笑える日、2人で笑える日を作ろう。オレと花音で、な?」


「翔くん…」


「ん?」


「あたし、翔くんが…好き…」


消え入るような声を残し、花音は眠りについた。


しっかりと手を繋いだまま。