ガラスのタンポポ#虹

こんな花音を初めて見た。


奏来の代わりでいいと言っていた春まではいつでも笑ってて。


自分の感情など見せなかった花音。


投げやりで捨てっぱちで。


足などいらないと言わせてしまったのは。


───オレ。


つかず離れずで花音を見てやれなかったオレのせい。


壁を作って隔てていたオレのせい。


花音を追い込んだのは。


オレのせい。


前を向かせなきゃ、花音は本当にこの足を失ってしまう。


だからオレは。


‘笑った’