ガラスのタンポポ#虹

「なぁ、花音。熱、ない?」


「うん…。ちょっとあるかもしれないけど平気なの。いつもの事だから」


奏来はソファーから立ち上がると、受付へ行って体温計を借りてきた。


───ピピッ


37.8℃


「ほら、やっぱ熱あめじゃん。親は?いねぇの?」


「ホント平気!ママはあたしがリハビリの間、お買い物なの。…って言っても、あたし全然リハビリしてないけど。フフッ…」


「なぁ、どっかベッド借りたら?」


「いいの。翔ちゃんさん、気にしないで?」


“花音ちゃん、少し寝かせてもらおうね?”


奏来がメモに書くと、花音は渋々頷いた。