花音の車椅子がいつになく重く感じるのは。
いつ立てると明確な答えを見つけられなかった花音の気持ちのせいかもしれない。
花音の車椅子を会計窓口のそばにつけると、
「ちょっといいかしら?」
「はい?」
おばさんに手招きされ、花音と少し離れた売店の前へ誘われた。
「翔くん」
「はい」
「あの子から…あの子から離れないでやってほしいの。こんなお願い、図々しいってわかってるわ。事故の事は翔くんと何の関係もないんだものね。でも、お願いだからあの子から、花音からもう何も奪わないでほしいの」
「はい。オレもそのつもりです。花音が立てるまでオレは…」
…立てるまで?
立った後は?
花音にオレは必要なんだろうか。
歩けるようになった花音に必要なのは、ホントにオレだろうか…?
いつ立てると明確な答えを見つけられなかった花音の気持ちのせいかもしれない。
花音の車椅子を会計窓口のそばにつけると、
「ちょっといいかしら?」
「はい?」
おばさんに手招きされ、花音と少し離れた売店の前へ誘われた。
「翔くん」
「はい」
「あの子から…あの子から離れないでやってほしいの。こんなお願い、図々しいってわかってるわ。事故の事は翔くんと何の関係もないんだものね。でも、お願いだからあの子から、花音からもう何も奪わないでほしいの」
「はい。オレもそのつもりです。花音が立てるまでオレは…」
…立てるまで?
立った後は?
花音にオレは必要なんだろうか。
歩けるようになった花音に必要なのは、ホントにオレだろうか…?


