ガラスのタンポポ#虹

───パタン


花音は。


足の震えを止められず座り込んでしまった。


「花音!?大丈夫か!?」


「…ごめんなさい。足が…足が…!」


「どうした?立てないのか!?」


「…っ…っ…。足に力が入らないの…。どうしよう…どうしよう…!」


涙を流しながら立てずに焦る花音を抱いて、近くのベンチに座らせた。


出会ったあの頃と同じように力の入っていない足。


花音はただ泣くばかりで、その意味もわからず止められないオレは、ただ花音の手を握り締めた。


「花音…?」


「…っ…っ…。どうしよう…あたし立てない…立てないよ…!」


「何があった?どうして急に立てない?」


「…っ…っ…。あの人…さっきすれ違った、あの人なの…」


「すれ違ったさっきの女?それがどうした?」


「…っ…。あたしを…あたしを道路に突き飛ばした人…」


「───!?」


花音を骨折させ立てなくさせたのが?


さっきの女?