その心のウソは。


オレのつかせたウソ。


花音のウソは、オレのウソ。


繋がるべき所で繋がってないくせに、ウソだけは繋がるちぐはぐな２人。


真実だけを語らせてやれば、本当の花音が見られる。


ほんの少し。


そんな花音が見たいと思えた。


「花音は今、幸せか?」


「フフッ。幸せ、かぁ…。その質問にウソはつけない、かな…」


「そっか」


だよ、な。


オレはどれだけ花音に傷とウソを押しつければ気が済むのだろう。


幸せなんて。


ありもしない虚像だ。