ガラスのタンポポ#虹

翌日、オレはあのタンポポの公園へ。


まだ写らない青い空と黄色い絨毯。


それでもここに来てしまうのは。


もう届かないとわかっていても会いたいと思ってしまう、奏来のおもかげを探したいから。


急に名古屋なんかに行って寂しい思いなどしてやしないだろうか。


兄貴は忙しく建築デザイン会社に勤める日々。


1人部屋にこもって泣いてやしないだろうか。


ちゃんと食べてるか。


ちゃんと眠れてるか。


たった一言が欲しい。


“聖ちゃんと仲良くやってるから大丈夫”と。