「つき合わせちゃって、ごめんなさい」
「何が?」
「麻穂ちゃん達と勝手に合流しちゃって。翔くん、疲れたよ、ね?」
「別に。せっかく来たんだ、花音が楽しめればいいよ」
「うん…。あたし、1人でバカみたいに楽しかった。ホントはね、翔くんと並んで歩けるなら、どこでもかまわなかったの。遊園地じゃなくても良かったの。でも、こうして2人で観覧車に乗れるのがすごく嬉しい。ここは今、あたしと翔くんだけの場所で、誰にもじゃまされない。なんか…なんかね、この小さな箱の中だと、手だけじゃなく、心にまで手が届きそうで…そんなの錯覚なのに…」
オレは否定できずに、ただノロノロと頂上を目指すこの空間をウザく思った。
早く地に足をつけたい。
花音とは真逆の想い。
「何が?」
「麻穂ちゃん達と勝手に合流しちゃって。翔くん、疲れたよ、ね?」
「別に。せっかく来たんだ、花音が楽しめればいいよ」
「うん…。あたし、1人でバカみたいに楽しかった。ホントはね、翔くんと並んで歩けるなら、どこでもかまわなかったの。遊園地じゃなくても良かったの。でも、こうして2人で観覧車に乗れるのがすごく嬉しい。ここは今、あたしと翔くんだけの場所で、誰にもじゃまされない。なんか…なんかね、この小さな箱の中だと、手だけじゃなく、心にまで手が届きそうで…そんなの錯覚なのに…」
オレは否定できずに、ただノロノロと頂上を目指すこの空間をウザく思った。
早く地に足をつけたい。
花音とは真逆の想い。


