あいつの青春



俺がベットから体を起こすと、床に寝ている翔太が見えた。


(……ベット入ってくりゃ良かったのに…)



俺は、起こさないように翔太を抱きかかえ
ベットに寝かせた。




「……おやすみ。」


俺はひとこと呟いて部屋を出た。





ヒュウ―…


家の外に出ると冷たい風が顔に当たった。




「何なんだよ…
あの夢。」


何度も同じ夢をみる


何度も同じ女が泣いてる



あの夢をみる度に、
いいようのない不安と悲しみが襲ってくる。


あんな記憶は
俺にはない。



でも、目が覚めるといつも俺は震えてる。

理由がわからない。