僕の顔を覗き込む君は、外国人の血が交ざってるだけあって少し大人びているように見える。 まあ、見えるだけで中身は子供みたいな驚異のブラックボックスの持ち主なんだけれど。 そういえば、 「…ねぇ」 「なあに?」 「どうして海に来たの?」 こんな夜中に来るくらいだから、それなりの理由があるだろうか。 ……あるといいな。 「うーんとね、」 「うん」 「海をね、見たくなったの」 「………、それだけ?」 「…ええ」