《姫梨side》



『もーっ本当にどーしよー!!!??』


悩んでます。
かれこれ3時間ほど、苦悩しております。


「お、お嬢様…お嬢様は何を着ても可愛らしいかと…。」


大量の服がベッドの上や床一面に広げれた部屋と、あわてふためく私を見て、戸惑いながらそう言うメイドの藤田さん。


『今はそうゆうお世辞はけっこーですっ!あーっもおー!!何着たらいいか、わっかんない!!!』


お世辞なんかじゃないですよ!なんて言ってる藤田さんの後ろから、お母さんが突然ツカツカと部屋に入ってきて洋服を2、3着拾い上げると……


「これ着なさいっ!…まったくもう、世話がやけるんだから。こうゆう時はいつも通りが1番なのよ!!」


お母さんに渡された服を見てみると、適当に選んでいた様に見えたのに、ちゃんとコーディネートされていた。…しかも超可愛い。


『さ、さすがです…。』


これなら、少しはいつもより可愛くなれるかもっ!




…ちょっと早いけど、もう行こっかな♪