「月夜っ!!」


教室に足を一歩踏み入れた瞬間、物凄い大きさの声で名前を呼ばれた。

耳いてぇし、みんなビックリしてんじゃんかよ、バカ。


無駄に声がデカい男を無視して席につく。


「えっ…ちょ、シカトかよ!?」

「………。」

「おい、まじでシカト!?悲しいねぇー。」

「……うっせぇよ。」


“ウザさ倍増中!!”だな。

これ以上パワーアップされても、困るんだけど。