「アイツらがやってた。 どっちが長く持つかってさ。」


何歳児?!


「あたし花火楽しみにしてたのになぁ~…。」


ガッカリ。


「寝る奴が悪い。」

「飲ませたナカが悪い!!」

「飲まされたお前も悪い。」


言い返せねぇ…!! チクショーッ!!


「虹姫ーっ、やるから見てろよーっ!!」

「うんー。」


遠すぎず近すぎずな距離に花火を持ってきてくれたナカと彰は、砂浜に花火を並べていく。


「1個ずついくからねぇっ♪」

「はいよー。」


導火線に火がついて、音を立てながら吹き出す花火。


「キレー。」


ナカと彰は花火の側ではしゃいでいた。


…平和。 幸せだなぁ。

そっと汰一に体重を預けた。 そしてそのまま、痛む目を閉じた。