「あたし本当に男の子じゃんね。」

「僕には女の子にしか見えないから大丈夫ーっ!!」

「ナカーっ、あたし男になりたくないぃーっ。」


あたしらアホだ…。


「ナカ。」

「んー?」

「…あたし、頑張るね。」

「頑張れーっ!!!」


あたし、頑張るよ…。


「そうだっ、応援としてチューしてあげようか!?」

「ヤダよバカナカーっ!!」

「ちぇーっ。」


2人で笑いながらじゃれあう。

それが、とても幸せで、安らぎで。


-プルルルルルルッ


「あ、あたしだ。」


夢から覚めるようにケータイの着信音で現実に引き戻される。


「…マミ…。」