それぞれのクラスが集まって写真を撮っている。
私はそんな時も気が気じゃなかった。
早く伝えなくちゃ、アイツが帰ってしまう。
そうなったら、一生後悔する。
私は、アイツのほうへ向かって歩き出した。
まわりに人がいるなかで、私は1年間ずっと隣にいてくれた友達を連れて
アイツの前で止まった。
「あのさ、やっぱり好きやねんな・・・」
消えそうな声で言った。
「うん・・・」
「フラれんのはわかってんねんけど・・・」
しばらくの沈黙のあと、アイツは言った。
「・・・実はさ・・・」
私は、その理由を聞いて、なぜか笑顔になれた。


