“えーーっどうしよどうしよ” 私と由華は、顔を見合わした。 『ありがとうございます。 分かりましたから、もう 顔あげてください。』 私は、あせって 混乱してたけど、ちゃんと 思ったことを言った。 「そうですよ!土下座なんて…」 由華も続いて言った。 その男の人は、ゆっくり 顔をあげて言った。 「そうか。じゃあ足くずしてな! しんどそうなん見てたら 辛くなるからさ……」 ハカマの下に着た、 赤いTシャツがチラチラ 見えていた。