そもそも5才のころから
幼なじみだったあたしたちの関係が、
カレカノに変わったのは、
高1の夏。

夏といったらやっぱりカップルが
増える季節。

あたしの周りでも例外はなく、
いつのまにかみんなが彼氏もちだった。

そんな雰囲気と親友のなっちゃんに
後押しされて、
あたしは小さいころから好きで好きで
しょうがなかった恭に告白したんだ。


「あたし、恭のことが好きなの。
 だからつきあって。」

我ながらかわいげのない告白だった
と思う。

「別にいいけど。」

「え?ほんと?うそじゃない?」

と、何回も確認してしまうくらい
あたしには衝撃的な事件で、
と同時にすごくうれしい事件で、

これからは、きっと毎日Happyなんだろうな
って勝手に思ってた。



でも、現実は、そんなに甘くなかったんだ。