ヒトミは薬を一気に飲み干した。

喉の奥が燃えるように熱い。

その熱はだんだんと体中に広がった。

よろける足でヒトミは一歩踏み出した。

崩れる足元の下では、虫の大群が彼をむさぼっていた。




大好きよ



そしてヒトミは深い深い奈落のそこへと身を投じた。