くすくすとヒトミは笑った。

「信治くん、マコト君は?まだ生きてたんじゃないの?」

「ヒトミ…頼む助けてくれ…オレは死にたくない!死にたくない!」

「また見殺しにしたんだ」

淡々とヒトミは言った。

「違う!オレは…!」

どんなに振り落としても、虫がオレの体にまとわりつく。

いやだ!いやだ!

先ほどのマコトの姿が目に浮かんだ。

オレもああなるのか…?