学校に行くとすぐに分かった。

愛が異質な存在であったことが。

二週間ぶりに姿を見せるというのに話しかけてくる生徒は一人もいなかった。



机やいすには無数の落書き。

ブス。

死ね。

破られテープで補修した教科書。



どこにも愛の居場所はなかった。


誰も目を合わせない中ただ一人私の顔を覗き込んできたやつがいた。

好奇の目で見つめる彼を心底に憎いと思った。



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