「言えよ!マコトをどうしたんだ!ナギサは…!?」

「私が知るわけないじゃない。」

「キサラギなんだろ…?」

「お前はキサラギアイなんだろ…?」

少しの沈黙の後ヒトミが言った。

「…やっと気づいてくれたんだね信治くん。もう忘れちゃったのかと思った。」

やはりそうなのか

心のどこかで、違うと否定して欲しい想いがあった。

「ヒトミ今どこに…」

聞こうとした時、ふと後ろに気配を感じた。

「ここにいるよ」

振り向いた先にいたのは、妖艶にほほ笑むヒトミだった。

オレが覚えているのはそこまでだった。

頭に強い衝撃を受け

そのままオレは意識を失った。