「おい、雅〜 もう帰って、えみとやれよ」 今、下品な事を言ったのは楓(カエデ) うちのバンドのヴォーカルをしている 俺は楓の声に惚れて、このバンドに入ったんだ。 「おうよ〜まかせろ〜」 その楓の言葉に、恥ずかしがることなく答えた雅 もう、思考が回っていないのだろう 酒が弱い方なのに、今日のライブがとても成功したので メンバーに調子にのせられて、 勢いよく飲んだのだからしょうがない 「じゃあ、雅連れて返るね〜」 えみさんはみんなにそう言うと、雅を連れて大通りに向かって消えて行った。