「だ〜か〜らっ、結菜っ
あんたの為の曲だって、雪が言ってたよ」
すると今度は、すごく大きい声で
梨遊さんは言ってくれたから、話しの内容は聞き取れたんだけど…
―えっ、私の為!?
と私はそのことが信じられなくって、またまた聞き返していた。
「そうだって、言ってんじゃん梨遊がさ〜
ちゃんとこの曲聴かないと、聴き逃すぞ〜
ゆいなの曲なんだし」
と麻亜さんが話しに加わり、
そう言ったことに、梨遊さんは頷いていた。
それで、私はこれは現実なんだと受け止められて
その事実に、声が出ないくらい驚いていた。
そんな放心状態の私だけど、
麻亜さんに言われた通り、曲を聞き逃さない為に
私は、幻想的なライトで彩られたステージの方を見つめた。
そこには当たり前なんだけど、大好きな雪さんがいた。



