「じゃあ雪っ、なんかしゃべれ」
その楓さんの言葉に雪さんは頷いたあと、マイクを両手に握りしめ話し始めた。
「今日はみんな、来てくれてありがとね」
と雪さんがそう言うと、沸き上がる会場
私の心も不思議な気持ちだった。
雪さんの声が聞けた嬉しさもあるのに、その声が遠く感じたから
雪さんは盛り上がっている会場を見たあと、話しを続ける
「今日は俺の我儘で、楓のヴォーカルから始まんなくてごめん」
そう言った雪さんは、マイクから手を離して会場に頭を下げた。
「別にいいよ〜」
「雪っ、別にいいぜぇぇ〜」
様々な場所から、励まし?みたいな言葉が雪さんに向かって飛んでいた。



