暗幕が開いている間、会場のファンの子たちは
ライブが始まるのと、メンバーに会えるという思いが溢れて
よりいっそう騒がしく、盛り上がりを見せていた。
だけど、私は雪さんを見たくないので目を思いっきり閉じた。
―だけどね
―やっぱり本当の素直な気持ちは
―雪さんを一目見たいなんだよね
なので、私は無理矢理塞いでいた目をふと開けてしまった。
だけど、ステージはまだ深い闇で覆われいた。
雪さんを失った時の、私の心のように…
もちろん、雪さんの姿は見えなかった。
それは、不幸なのか不幸じゃないのか正直よくわからなかった。



