「確かに、緊張したってしょうがないよな
雪の人生が、かかってるんだし」





雅は俺の気持ちをわかってくれたのか、そう言って俺の隣に来て




楓とは逆側の肩に、楓と同じように手を回した。




でも、雅の言葉は何気にプレッシャーになっていた。





「まぁ、俺もわかるよ
でもさ、緊張しすぎはよくないじゃん」





楓は俺を通り越して、雅に向かってそう言ったのに対して、雅は





「まぁ、そうだけど…でもさ」





と楓と雅の二人は俺をはさんで、
俺のことで話し?言い合いみたいなことをしていた。




嬉しいようで、ちょっと複雑な気持ちだった。