「なぁ、雪は結菜ちゃんがマジで 好きなんだよな」 「ああ」 その質問に、俺はもう迷うことなく返事をした。 「じゃあ、結菜ちゃんの方からメール拒否くらうくらいだから 向こうは雪のこと好きなんだけど、瑠美がいるからと 泣く泣く諦めたかもしんないじゃん でも、ここからの挽回が かなり難しいと思うんだよね〜」 雅は頭がいいので、ちょっと堅苦しいような言葉になっていたが 顔が真剣なところと、口調から すごく俺のことを考えてくれてるんだと、分かる ―ありがとう、雅